診療科目
整形外科
◎特色とする治療法
骨粗しょう症
わが国では10人に1人以上が骨粗しょう症であるとされ、特に40歳以上の女性では20%以上にみられると報告されています。しかも、その割合は、年齢を重ねるごとに、どんどん増えていき、80歳以降は半数近くになります。よく「背中が曲がってきた」とか言われますが、必ずしも加齢や姿勢の問題ではなく、骨粗しょう症による圧迫骨折が原因で起きていることがあります。一度、圧迫骨折を起こすと、元の脊椎の形に戻すことは困難です。場合によっては、神経の麻痺を起こすこともあります。また、ちょっと転んだだけで、大腿骨が骨折し、骨接合術や人工関節手術をしなければならなくなります。骨粗しょう症は、高血圧や高血糖とともに、生命予後に大きく影響していると報告されており、しっかりと予防することが大事であるため、当院では特に力を入れていきます。
当院では、骨粗しょう症ガイドラインで最も推奨されている腰椎と大腿骨で測定するDXAを用いて、骨密度をできるだけ正確に計測し、治療を行います。また、現在、骨粗しょう症でない方も、血液検査や尿検査で骨代謝マーカーを測定することにより、発症リスクを予測することができます。
治療は、内服薬、注射薬など様々な種類があり、患者様にあった治療を行います。
変形性関節症
人工関節手術に、長年携わってきた経験から、手術治療にふみきる適切な時期をアドバイス致します。また、手術を望まない患者様に対しては、運動療法、投薬、関節注射等で、できるだけ痛みが軽減するように努めます。
腰痛・神経痛
腰痛の原因は多岐にわたり、心理的な要因も含まれるため、特定することが困難とされています。しかし、圧迫骨折や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など見逃してはいけない疾患もあります。診察と検査を根気よく行い、治療を継続することで、症状が改善することも多いです。
最近は腰痛、神経痛に効果のある内服薬も出てきているので、患者様に適した薬を処方致します。また、短期的に症状緩和を望まれる方には、リスクも説明した上で、ブロック注射も行います。もちろん、手術でしか治らないこともあるため、適応についてアドバイスも行います。
スポーツ整形
スポーツに怪我はつきもので、私自身も肩、肘の故障でスポーツを中断しなければならなかった時期を経験しています。特に、学生の時期は限られた期間しか、同じチームでプレイすることができないため、無理をしながら試合に出る方もおられます。
当院では、エコー検査、レントゲン検査、MRI検査(提携病院での撮影)を行い、痛みの原因を調べ、重篤な状態にならないように指導を行います。
また、理学療法士と協力しながら、ケガの治療および再発に努めます。
足のむくみ
足のむくみは、変形性関節症、下肢深部静脈血栓症、心不全や腎不全など、様々な原因で引き起こされます。命に関わることもあるので、早めに受診して下さい。当院では、血液検査やエコー検査で病気の早期発見に努めます。
爪の変形・爪白癬(みずむし)
爪に白癬菌が侵入し、爪が分厚くなったり、変形したりします。ひどくなると、抜爪しないといけないこともあります。爪白癬は治療に時間を要しますが、内服薬や外用薬で治りますので、お困りの方はご相談下さい。
更年期障害
女性は閉経前後から、のぼせやほてり、うつや不眠などの更年期障害が出現しやすくなります。更年期障害は婦人科と関わりが深く、ホルモン補充療法(HRT)が必要となることもあります。しかし、更年期症状は多岐にわたり、頭痛・肩こり・腰痛などの症状や骨粗鬆症や手指関節の変形、ばね指なども女性ホルモンの低下による更年期障害である可能性があり、整形外科とも密接に関係しています。
当院では、漢方やサプリメント(エクオール)、プラセンタ(自費または保険診療)などを用いて、鎮痛薬だけに頼らない治療を目指しています。更年期症状かも、と思われた方は、一度ご相談下さい。
内科
かかりつけ医としての役割である、大きな病院で相談しにくい気になる症状や生活習慣病に対し、血液検査やエコー検査を行い、皆様の健康管理を行います。大きな合併症を引き起こす可能性がある高血圧や糖尿病、脂質異常症等の生活習慣病に対しては、生活指導や投薬を行い、コントロールします。
手術治療が必要な疾患や難治性疾患は、専門病院へご紹介いたします。
リハビリテーション科
当院では骨折やスポーツ外傷、交通外傷で生じた機能障害に対し、国家資格を持った療法士が運動器リハビリテーションを行います。疼痛軽減目的の牽引治療、電気治療、温熱治療等の物理療法も行っていますので、ご相談ください。